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CPU遍歴とその考察


  • 過去購入したPCとCPUの歴史(青地は現役使用中/赤字は現存
No. 購入時期 CPU PC
1 1990年10月 intel 386sx16MHz NEC PC9801NS/E
2 1992年10月 intel 386sx16MHz EPSON 386AE
3 1992年10月 intel 286 10MHz EPSON 286LP
4 1994年 4月 intel 486sx25MHz DEC PC 486sx LP
5 1994年10月 intel 486DX2/66MHz CPU単体購入No.4アップグレード
6 1994年10月 intel 486sx25MHz EPSON 486GR-3(中古)
7 1994年10月 intel 486sx25MHz EPSON 486GR-3(中古)
8 1995年 1月 intel 486DX2/50MHzODP CPU単体購入No.6アップグレード
9 1996年10月 intel Pentium100MHz IBM Aptiva JCL
10 1997年 2月 intel PentiumMMX166MHzODP CPU単体購入No.9アップグレード
11 1997年 5月 intel PentiumPro200MHz COMPAQ DESK PRO 6000
12 1998年10月 intel PentiumII266MHz DEC CELBRIS GL-2
13 1999年 2月 intel PentiumII266MHz CPU単体購入No.12 Dual化
14 1999年 3月 intel PentiumII266MHz MITSUBISHI apricot note AL
15 2000年 5月 intel PentiumII266MHz CPU単体購入No.12 予備CPU
16 2000年10月 intel PentiumIII800EB CPU単体購入自作機
17 2002年 6月 intel Pentium4 1.6A CPU単体購入自作機
18 2002年 6月 AMD AthlonXP1800+ CPU単体購入自作機
19 2002年 7月 intel Celeron1.0A CPU単体購入自作機
20 2002年 7月 intel Celeron1.0A CPU単体購入自作機
21 2002年 7月 intel Celeron1.0A CPU単体購入自作機
22 2002年10月 intel Celeron1.2 CPU単体購入No.19~21予備CPU
23 2003年 2月 intel PentiumII266MHz 富士通FMV‐6266D9(中古)
24 2003年 2月 intel Pentium75MHz 東芝 DynaBook GT-575(中古)
25 2003年10月 intel PentiumIII933 NEC VersaPro NX
  • 一覧表を作ってびっくり!ですね。25行にもなってしまいました。
過去CPUが変わって「お~!すげぇ速くなった!」と感じたポイント
  • No.4の486マシーンに変わったときは、386マシンではWindows3.0Aがただ起動するだけで、実用にならなかったのが、ちゃんと実用速度で動く!に感動しました。MS-DOSのコマンドラインでは、もうこの時点で、スクロールが目にも止まらぬ速度で画面が下から上へ飛んでいくようでした。圧縮ファイル(当時はほとんどLZH)の解凍も圧縮も「あっ!」という間にでした。
  • No.5とNo.8で、ODP(オーバードライブプロセッサー)に換装、クロック倍速の効果というよりも、浮動小数点演算ユニット(いわゆるコプロ)の効果は絶大でした。
  • No.13でCPUをDual化しました。マルチプロセッサ対応OSのWindowsNT4.0との相性は抜群でした。トラブル(責任は全面的にPCの凡人にあり)さえなければ、おそらく現在も使用していたであろうと思われるマシンでした。当時はPCIバスでは最速のビデオカード初代Matrox Milleniumでさえ、タスクの切り替えで画面の書き換えが遅れるほどでした。(単にビデオメモリが2MBと少ないためかもしれないですが)

「なんだよこんなもんか?」と感じたポイント

  • No.16のintel PentiumIII800EB、815EマザーメモリもPC133とPentiumII266からクロックでは3倍の進化にもかかわらず、OSがWindows2000と重くなったことと以前がPentiumII266とはいえDual構成だったためか。
  • No.17とNo.18のintel Pentium4 1.6AとAMD AthlonXP1800+、マザーも最新のチップ、メモリもPC2100 DDR266とトータルで速くなったはず?だったが、PentiumIIIの1.4倍のクロックでPentium4のパフォーマンスは同程度の噂通りのパフォーマンス。Pentium4のクロックにあわせたモデルナンバー採用のAMD Athlonも同様の印象に。当時は、「熱いAthlon!」でした。CPUの温度10℃以上高くファンもうるさい!
  • No.22のintel Celeron1.2は、FSB133MHz駆動で1.6GHzで使用するつもりでしたが、あえなく敗退~!実績あるロットのはずでしたが、自己責任無保証のクロックアップとはそんなもんです。定格(1.2GHz)での使用はFSB100MHzなので、FSB133MHzのPentiumIII800EBより遅い印象。即予備CPUに!
クロック1.0GHzオーバー以降は?
  • 20世紀最後の2000年に登場したギガオーバーCPU、登場から1年半を経て手頃な価格(2万円前後)になったため、「Pentium4 1.6A」「AthlonXP1800+」で自作にてPCを新調、稼働時間はたった数時間であったものの、当時使用していたメインマシン(PentiumIII800EB)との体感速度の差はほとんど変わらず。それ以外の事情で「Pentium4 1.6A」「AthlonXP1800+」搭載システムはパーツとして売られていきました。(詳しい話は過去の駄文の倉庫2002年11月6日)

    実際CPUのクロックが1GHzを超えてからは、2GHzを超えようが3GHzを超えようが実際使用していて速いCPUが欲しいなと思う時は、ビデオ(動画関係)のエンコード・デコードだけのような気がします。エンコードはクロックが低いと単に時間がかかるだけですが、デコード(動画の再生)は、WMV(WindowsMediaVideo)でさえビットレートが1Mbpsを超えるものだと我が家のCeleron1.0AではCPU占有率70~90%になってしまいます。DivX等のMpeg-4系のコーデックは、再生時(デコード)のCPU負荷が高く、他のアプリケーションを同時に起動していたらコマ落ちする場合もあります。必然的に我が家での動画は、Mpeg-1とMpeg-2(DVDビデオ)が中心です。

FSBクロックについて
  • Pentium以降のFSBは、50MHz→60MHz→66MHz→100MHz→133MHzとアップしていきました。Pentium4以降は、400MHz→533MHz→800MHzとメモリクロックとのアンバランスなFSBクロックの上昇が現在も続いています。

    ここでは我が家の使用環境FSB100MHzと133MHzに焦点を当てて述べていく事にします。FSB100MHz→133MHzへの移行へは、はっきりと33%のパフォーマンスアップを体感できます。以前Pentium4 1.6AをFSB400MHzから533Mhzにクロックアップしてテストしてみたことがありますが、メモリクロック据え置き(PC2100DDR266)な為かほとんど体験的な処理速度は変わりませんでした。やはりメモリクロックとFSBの同期というものが、システムトータルとしてたいへんバランスのいいものであると思います。今どき、PC133 SDRAMメモリのシステムの事を語ってもほとんど役に立たない話かもしれませんが。

Dual CPUシステムのパワー
  • 2000年頃は、インテルのロングセラーチップセット「BX」が存在していたため安価に、Dual CPUシステムを組み上げる環境が揃っていました。おまけにインテル自体では正式にDualをサポートしないCeleronまでがDualで動いてしまうマザーボードさえ販売されていました。

    現在の状況はというと、Dual CPUシステム、AthlonMPがほとんど入手できなくなり、マザーボードもCPUもたいへん高価な、Intel Xeon、AMD OpteronでしかDual CPUシステムを組み上げることが出来なくなりました。

    Dual CPUシステムの体感パフォーマンスは、倍のクロックのCPUとほぼ同等だと思います。クロックに比較してパフォーマンスはそれほどでもないPentium4の時代になっては、それこそPentiumIII-SのDual CPUのシステムの方が3GHzクラスのPentium4よりパフォーマンス高いです。

    インテルもPentium4のクロック至上主義から、すでに路線変更して今後は、Dualコア戦略に集中して、あと1年もすれば、ノートパソコンから順に1つのCPUで2度美味しいCPUがどんどん出荷されるでしょう。

どんなPCの使い方をしてるんだ~!
  • 上の方でDual CPUシステムを絶賛してるので、PCの凡人ちのパソコンはWebサーバーでも立ち上げているのかと思われる方も多いでしょう。全然普通の使い方をしていますよ。たとえば現在の状態を実況すると、当然ホームページビルダーでこの文章を書いています。参考文書・データを閲覧するために、プラウザ、IEが4つとFirefox0.8が1つ起動しています。テキストのコピー&ペーストの為にメモ帳、メールチェックの為、Outlook Express、あとはエクスプローラが4つ、ホームページをアップロードするためにFTPクライアントソフト、それとちょっと一服のためDVDプレイヤー、タスク管理のためタスクマネージャー以上タスクバーのアイコンの数は18個ですね。ホームページ作成で画像を編集するときは画像編集ソフトが3種類、5つくらい起動しています。これで各アプリケーションが瞬時に切り替わらないとストレスがたまるわけです。やはり画像編集をしながらの場合は片方で少し加工して、そのデータをクリップボード経由で別の画像編集ソフトに引き渡すときは現状のシステムでは、少しもたつきます。現状メモリは512MBです。こんな環境の作業をサクサクと行うためには、やはりDual CPUのシステムしかないと思いますが、現状では新規に導入するためにはコスト高すぎます。
これからのCPU
  • 次は、というか、仕事の事情でもない限り、デスクトップマシンはおそらく新調しないであろうと思います。現状の3GHzオーバーのCPUの消費電力は100W超、チップのダイ面積当たりに換算すると原子炉並の発熱、巨大なヒートシンクとうなりをあげるCPUファン。なにか「プツン」と糸が切れているような気がします。インテルもすでに気がついて路線変更、これから出るCPUは省電力・高効率、その答えがノート用のモバイルマルチコアプロセッサにあると思います。AMDの方が先にマルチコアプロセッサを出荷するかもしれないですし・・

    常に電源入れ放し、各パーツもお呼びがなくても通電されている、デスクトップマシンよりも、必要なデバイスは必要なときだけ接続、AC電源で使用時も停電もしくは不用意なコンセント抜けに対して自身のバッテリーでUPS(無停電装置)の必要なしのノートパソコンの方が地球に環境にやさしい!

    以前は、ノートパソコンは拡張性がと言われていましたが、内蔵すべき機能は、モバイルノートでさえ必要十分。ストレージ関係(HDDや光学ディスク)は、今やUSBでコネクタを使いたいときに差すだけ。アップグレード出来ないのは(というか安易に改造不可という意味)CPUとビデオチップくらいのもの。バックアップはポータブルの外付け2.5インチHDDを利用すればいいし、万一の為に万全の体制をとるならばデータはすべて外付け2.5インチHDDを利用すればよいと思います。

    ということで、デュアルコアのCPUの搭載されたノートパソコンが発売され、ぼちぼちのスペックのものが15万円程度で購入できるようになるまで下記スペックのマシンを使い続けようと思います。


メインマシン ビデオ保管専用 以前のメインマシン
(予備機)
マザーボード ABIT ST6-RAID(チップセットintel 815 B-Step)
CPU  Intel Celeron 1.0A (SL5ZF Q223A106 MALAY)
メモリ 512MB (PC133 SDRAM 256MB X 2)
ビデオ All in Wonder RADEON MillenniumG200 GeForceFX 5200
HDD 80GB(Seagate7200rpm)
80GB(Maxtor5400rpm)
30GB(IBM5400rpm)
60GB(IBM7200rpm)
80GB(IBM7200rpm)
120GB(Seagate7200rpm)
120GB(Seagate7200rpm)
80GB(Seagate7200rpm)
光学ドライブ CD-RW NEC
(NR-7900A)
CD-RW/DVDコンボ
LG 電子
(CED-8120B)
DVD-RW TOSHIBA
(SD-R1002)
CD-RW/DVDコンボ
TOSHIBA
(SD-R1002)
CD-RW RICOH
(RW-7163A)
電源 300W 400W 350W
OS Windows98MeとWindows2000のデュアルブート常用OSはWindows2000
備考 CPUはコア電圧1.375V(定格-0.075V)
1.33GHzで稼働(実質PentiumIII1.33Gと同じ、そんな製品はないけど)
ディスプレー 16TFT(1280x960)
NANAO L465
DVIで接続 
15TFT(1024x768)MAG565
切替機使用

殿堂入りCPU(おまけ!)

  • Intel Celeron300A Slot 1 SEPP

    1998年8月登場、登場時の価格約30000円、発売当時のインテル最高クロックのCPUはPentiumII450(FSB100MHz)当時の市場価格が約10万円もしました。発売当初からそのほとんどの個体は、Celeronの本来のFSBである66MHzから50%UPのクロックアップとなるFSB100MHz、450MHzで動きました。おまけにPentiumIIは、L2キャッシュは512MBと大容量なのですがCPUクロックの半分のクロックで動作していましたが、CeleronのL2キャッシュはPentiumIIの4分の1の128KBですがCPUクロックと同じ速度で動作しました。そのためあまり大きなプログラムでない場合は実行速度はクロックアップ後であれば、PentiumII450より実行速度が速い場合がありました。1999年いっぱい販売される息の長いCPUとなりました。市場から消える頃の価格は約6000円、当時の最高クロックのPentiumIII750は約9万円でした。

  • Intel Celeron300A Socket370 PPGA

    1999年1月登場、登場時の価格約10000円、発売当時のインテル最高クロックのCPUは、Slot 1のCeleron300A登場時と同じPentiumII450(FSB100MHz)当時の市場価格が約7万円でした。Celeron300A(PPGA)がブレークしたのは、50%UPのクロックアップの他にもうひとつ理由があります。Slot 1の頃から、改造マニアの間ではDual CPU化の改造が可能だという事が少しずつ広まっていましたが、1999年6月なんとこのSocket370(PPGA)のCeleron300AをCPUソケットに差し込むだけでDual CPU動作が可能なマザーボード(BP6)がABITから発売されたのです。マザーボードが約20000円、Celeron300Aの当時の価格が1個約7000円でしたから、圧倒的な低コストでDual CPUのシステムが組めるとあって再度Celeron300Aは大ブレイクしました。その後2000年、インテルもAMDも記念すべき1GHzのCPUが市場に出回り始めた頃、市場から静かに姿を消していきました。(当時の価格約7000円)

  • Intel Celeron1.0A Socket370 FC-PGA2

    PCの凡人的「殿堂入りCPU」かもしれません。(なにせ普段稼働しているPC3台のCPUはすべてこのCPUですから)

    2002年お正月明け、すでにPentium4のクロックは2GHzを超え2.2GHzが販売されている頃にCeleron1.0Aは登場しました。2000年にPentiumIIIで1GHzを超えたものの当時の0.18ミクロンプロセスであるCoppermineコアでは、PentiumIII1GHzのCPUはサンプル出荷の域を出ないような程度の出荷数で、2000年9月頃になってやっと自作市場に出回るようになりましたが、その2か月後の2000年11月次の世代のPentium4が登場しました。PentiumIIIの役目は終わったと想われたところ、次世代の0.13μmプロセス技術のTualatinコアとしてPentiumIII-Sが2001年7月に登場(1.13GHz 1.2GHz 1.4GHz)、その後PentiumIII(1.13GHz 1.2GHz)の後、TualatinコアのCeleronはPentiumIIIと同じ容量(256KB)のL2キャッシュ搭載して登場しました。発売されたのは1.0GHz 1.1GHz 1.2GHz 1.3GHz 1.4GHzでした。1.0GHzと1.1GHzはCoppermineコアでも発売されていたので区別するため1.0A、1.1Aとクロックの最後にAがつきました。

    詳しいデータシートでは細かいキャッシュのレイテンシーとか違うかもしれませんが表面上PentiumIIIと違うのはFSB133MHzがFSB100Mhzになっただけです。1.4GHzのCPUが発売されている以上、33%のクロックアップが出来ないはずはありません。我が家では3台のマシン全部が1.33GHzで2年以上元気に動いてくれています。ごちゃごちゃいうより、「Celeron1.0Aを名乗ったPentiumII 1.33!

    発売当初の価格約10000円、2004年中盤頃まで市場に出回ってました。最終的には5000円を切っていたような。凡人が入手した頃はたぶん6000円台だったような記憶です。

  • Athlon XP 2500+ SocketA

    2003年2月L2キャッシュ512KB搭載のBartonコアの末っ子として登場、登場時の価格は25000円弱でしたが、登場後約半年で10000円前後のお得な価格に2004年10月現在は在庫のお店もほどんどなくなり、そろそろ市場から消える頃です。「子豚」ちゃんの愛称で親しまれた、AMD Athlonファミリーの中ではもっともコストパフォーマンスの高かったCPUだと思います。次、自作するなら!と心に決めたCPUでしたが遂に自分の手にすることなく市場から消えていきます。