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東京電力解体のシナリオ

 今回の補償で、現在のままの状態で東京電力が企業として存続できることはないでしょう。ところが政府は、方向性も決まってない状態で、金融機関に債権放棄の要請をしているのです。「おまえらバカか?」と言いたくなります。債権放棄の要請なんぞしたら、もう金融機関は東京電力に追加融資どころか、融資金の返済、担保権の行使をして債権を保全しようとする動きを加速するだけではないでしょうか。

 本来であれば、今回の補償で資金がショートした時点で、任意整理もしくは民事再生によって、まず株券を紙切れにして、金融機関に債権放棄させます。それから先は、送電と発電分離という案がもっとも有力なようです。

 地域分割案というのはどうでしょうか。群馬県、栃木県、茨城県、山梨県は、それこそ火力発電所1つと、水力発電で需要をまかなえると思うので、群馬電力、栃木電力、茨城電力、山梨電力に分割したらどうでしょうか。東京湾に面した多く発電所がある神奈川県、千葉県も独立分割できると思います。

 残るは東京都と埼玉県です。この地域は、電力消費のほとんどを他地域の発電に依存します。電気料金が2倍になっても3倍になっても文句はいえません。他地域の電力会社から電気を高単価で融通してもらうしかありません。

 各地域に電力会社を分割して消費電力シェアに案分して、震災補償の負担します。

 政府が考えているのは送電と発電の分離で送電部門に補償を負担させる考えのようです。送電部門は電柱欲しさにソフトバンクの孫さんが買収を狙っているような気がしますが、補償の負担があまりにも大きいと買収を躊躇するような気がします。ソフトバンクが電力会社というのも、なかなかいいような気がします。「電気もソフトバンク品質!」なので、安定的な電力の供給が必要な企業は自家発電にシフトしていけばよいのではないでしょうか。


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